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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2014

賞金ランク1位! 小田孔明が「藤田さんとはちょっとぎこちない」

孔明が、特に秋に燃えてくるのはもはや理屈ではなくて、もうほとんど野生の習性みたいなものだ。「終盤は“あと何戦か”と数えて、“もうあと少しだ”と思うと、“頑張らないと”と思う。体が自然とそういうふうになってる」。
まして、目下賞金レースでトップを走っているとあらば、なおさら体中に気合いがみなぎる。先週は2位。先々週は優勝。「そしたら次はまた優勝でしょう」と言い切って、破顔一笑。「簡単に言うね〜」と我ながら呆れつつ、相変わらず今週も「優勝か、予選落ちか」と男らしい。

秋の冷え込みも深まるこの日は水曜日のプロアマ戦では元気な半袖姿も、「右足の裏とか、昔から持ってる痛みが寒さでぶり返したり、その影響でショット時に、いつもみたいに右足を蹴れなくて体が残ってスライスしたり」とひそかな悩みも「気持ちの問題」と、吹き飛ばす。

「優勝するという気持ちでやらないと、優勝争いも出来ない。優勝する、という気持ちがないと、上にも行けない」。ここ数週間で、改めて痛感したことだ。

「優勝する、という気持ちがあるから粘れるというのもあるし、今週もたくさんバーディ獲って、藤田さんの上に行きたい」と、またつい言ってしまってから孔明はハっとして「いかん、こんなの言ったらまた藤田さんの闘志に火をつけてしまう!!」。

目下、賞金1位と2位の争いは、互いの舌戦もまた見ものだが、本人たちは微妙な空気でクラブハウスでも「なんとなくぎこちない・・・」。なんて、それはリップサービスの冗談でも、コースでは今週も互いに真剣そのものだ。

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