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フジサンケイクラシック 2014

ベストスコアをマーク! 正岡竜二は「内定が欲しい」

最終日は富士桜が濃い霧に包まれたとき、正岡は8番ホールまで来ていた。ティショットを打った時点でプレーが止まり、いっこうに晴れる気配もなくて、焦った。「絶対に中止になって欲しくない」。

この日は1番から4連続バーディを奪い、さらに6番で通算4アンダーまでスコアを伸ばして昨年のチャレンジトーナメントの賞金ランキングは8位の資格で掴んだ今季前半戦の出場権も、これから秋以降は出られる試合が減る一方では、このチャンスを絶対に逃したくない。
早朝の4連続バーディも絶対にふいにしたくない。
「僕のような選手はなかなかこんな機会はないので。来年の仕事が出来る内定をもらいたいので」。

喉から手が出るほど欲しい初のシード権。「今年のボーダーラインは多分、1700万円以上は必要」と、正岡もそろばんを弾いているだけに、あと1000万円弱は最低でも必要で、少しでも稼いでおきたい時に、競技中止などもってのほか。
それだけに、12時01分に再開のサイレンが鳴ったときは、「神様に感謝したくなりました」。

今週のキャディさんにも感謝しきりだ。
先月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で、「担がせて」と“リクルート”してきた梅原敦さんは、昨年まで藤田寛之のエースを努めた敏腕キャディだ。

「俺みたいな選手のバッグも担いでくれるんスか?!」と、喜々として初タッグ。
「自身初のベスト10入りすることが出来て、梅原さんに助けてもらった」。
富士桜での好成績を糧に、秋以降のさらなる上昇を誓った。

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