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〜全英への道〜ミズノオープン 2014

クラレットジャグが到着【インタビュー動画:小林正則】

世界中に門戸を開いてきた最古のメジャートーナメントは今年、各地で行われてきた予選会「クォリファイングシリーズ」の大幅改訂を断行したが、大会主催ミズノの水野明人・代表取締役社長も言ったように、「このミズノオープンがその先駆けとなったといってもいい」。

今大会で、全英オープンの日本予選が始まってから今年で21年目になるが、4日間競技の今大会をそのひとつに当てるという手法は確かに今年から、これまで10年間は世界5カ国で続けてきたインターナショナルクォリファイング(IFQ)を縮小して、欧、米、豪、日本、南アの各ツアーの中から対象となるトーナメントを決めて、その上位者に本戦の出場権を与えるという新方式と重なる。

どんなに時代が移っても、長らく育んできたこのミズノオープンとの絆は相変わらず固いまま。今年も、大会前日の27日水曜日に、英国ゴルフ協会(R&A)の役員が会場のJFE瀬戸内海ゴルフ俱楽部に駆けつけ、伝統と栄光の優勝杯「クラレットジャグ」を届けてくださった。

今年、全英オープンの舞台となるロイヤルリバプールは、1930年にあのボビー・ジョーンズが、その年グランドスラムを達成したことでも知られ、また前回開催の2006年にはタイガー・ウッズがなんと、4日間で1度しかドライバーを握らず、また4日間平均86%のフェアウェイキープ率を記録して優勝を飾ったことでも話題となった。

あの年は、イングランドには珍しい干ばつが続いて、黄色く焼けた芝はリンクスコースというには少し違和感のある雰囲気に、ギャラリーからは不満の声も漏れたというが、コンディションは最高の状態に仕上がっていたという。

しかし、2年前の全英女子オープンは、激しい雨と風に見舞われ様相が一変。遮るものが何もないリンクスコースは、天候次第でゲーム展開ががらりと変わるという過酷さを、まざまざと見せつけた。

今年もまた、ジャパンゴルフツアーのメンバーたちが大挙して彼の地に乗り込むが、大会主催のミズノのアドバイザリー契約プロの小林正則もそのひとりである。3年前に、悲願のツアー初優勝を飾ったとき、「夢を実現できて、これから先は何を目標にしよう」と考えたときに、自然と浮かんだのが全英オープンへの出場だった。

「日本人選手にとってはもっともチャンスがあるメジャートーナメントなので。ぜひ出てみたい、と」。昨年は勝者にその権利が与えられる日本オープンを制して、またひとつ大きな夢を実現させた。R&Aのアジアパシフィックディレクターのドミニク・ウォール氏と、実行委員会のトニー・ディズリー氏から託された、優勝杯をしげしげと眺めて、「触りたいけど触らない! いま触っちゃったら、本番で触れないような気がするから」と手を引っ込めた小林。
「僕の性格上、大きなことも言えないし、かといって小さな目標を言うのも恥ずかしい。現地ではとにかく目の前の1打を一生懸命にプレーして、それで何かの結果が出ればいいなと思います」。
昨年は、松山英樹が6位タイに入った。日本勢が栄光をつかむ日はそう遠くないはずだ。

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