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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2014

いよいよカウントダウンの18ホール! 孔明も「せめて笑って終える」

よしっ、もうひと踏ん張り!
いよいよ最終日を前に、賞金ランク2位の藤田は同4位の岩田とともに19位タイに沈み、同3位の近藤は18位。むしろ、藤田との賞金差は1500万円ほどで、この今季最終戦を迎えた初日の時点で、「間違いなく自分が有利だったことは、分かっている」。
分かっちゃいるけど、ゴルフには絶対はない。「今週はずっと夜も熟睡出来なくて・・・」。余計な考えをするまいと、毎晩9時の就寝も「よく覚えていない夢を見て、すぐ起きる」。
コースに来ても、普段どおりのゴルフが出来ない。

「今までの優勝争いなら打てる距離も、手が動かなくて右に押し出したり」。得意のはずのパットも精彩を欠いたまま。
この日最後の18番では、凍える寒さと冷たい雨の中でついにダブルボギーを打って、「こんなの、今まで経験したことがない」と言ってため息。
「もっとバーディが取らなければと思うのに」と、2日連続のオーバーパーに「見えないプレッシャーがあるのかな」と、しょんぼりとつぶやいた。

近くて遠い賞金王への道。偉大な歴代のキングたちも歩いてきたイバラの道も、乗り越えてこそ。
誰もが欲しいタイトルに、ライバルたちの心情を思いやる。藤田も、近藤も、岩田も「他の3人は、もっと凄いプレッシャーがかかっているんだろうなあ」と、想像するにつけても「その中でも有利な僕が、落としていって。まだまだだな」と、自分を責めた。
「最後の試練ですね」と、孔明。
“牽引役”としては、ぐだぐだのままでは終われない。
「明日はちょっとは面白くしないと」と気合いを入れ直した。
「明日もオーバーパーでは寂しいから。せめて5アンダーくらいで回って笑って終える」。
さあ、真の王者を決めようか・・・・・・!!

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