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三井住友VISA太平洋マスターズ 2014

獲得賞金を全額チャリティ! バッバ・ワトソン

チャリティ販売されているピンクドライバーにバッバのサインをもらうファンの方。やった! 一生の宝ものですね!
11番からの3連続バーディで、息を吹き返したと思った。本人も「リーダーボーをちらっと見て、ここからさらに上をと思った」。14番はラフから池越えの2打目は「より近くにつける」と果敢に60度のウェッジで、手前からピンを狙ったが、わずかに届かず池に転がり落ちた。

再びダブルボギーに沈んだが、「昨日よりはまだ、良いゴルフができたと思う」と、頷いたバッバ。前日3日目には2つのダブルボギーを打つなど、どんなに窮地に陥っても、攻めの姿勢はとうとう揺るがず、ピンクドライバーを唸らせて、18番もお約束のイーグルトライ。惜しくも外して「今週は、パットが上手くいかなかった」と悔しかったが最後の最後まで、御殿場の大ギャラリーを熱狂させた。

今週は11番と12番で計測されたドライビングディスタンスで、4日間平均は311.88ヤードを記録して、予想通りのダントツ1位に。
飛ばしに飛ばした4日間も、日本のゴルフファンに贈ったワンポイントアドバイスは「ゴルフを上手くなるには、ショートゲームを練習すること」。では、そのショートゲームが上手くなるには?
「練習すること! 仕事をやめて、練習して下さい」とニヤリ。

父親をガンで亡くしたことをきっかけに、ガン撲滅などチャリティ活動にもますます積極的になり、ピンクドライバーで300ヤード超えを記録するごとに300ドルを寄付したり、東日本大震災の折にはいち早く、日本に5万ドルを届けたバッバ。
「今週は、とりわけ美しい景色の中で、大勢の声援を受けてプレーが出来て、このコースには特別な思いがある」と、今回の24位タイ賞金126万円も、「ジュニアゴルファーの育成にあててください」と全額、ポンと置き土産。「スケジュールを調整してまた近いうちに、必ず帰ってきます」と約束して帰っていった。

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