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マイナビABCチャンピオンシップ 2014

近藤共弘が4位タイ浮上

尊敬する歴代覇者のアドバイスを胸に、次のツアー通算6勝目を狙っている。「秀道さんは、ずっと僕の憧れの選手だったので」。1995年大会に、この大会で涙のツアー初優勝をあげた田中は、ずっと近藤のお手本だった。
「秀道さんのようなドローを打ちたいとやってきて、僕の昔のスイングも、ずっと見てきてくれた人だから」。

2週前の日本オープンでは、ラウンドレポーターとして、ずっと近藤のプレーについて歩いてくれて、あとからアドバイスをしてくれた。

「ボールの位置が昔よりちょっと左側だね。窮屈になるかもしれないけれど、1個分ほどずらしてみたら整ってくるのでは?」。

さっそく、ヒントを取り入れ試行錯誤を続けているが、「前のが、名残(なご)ってるみたいで。それまでの蓄積が抜けなくて、いまだに踏み込みのスライドがきつくて、日替わりだけど。だいぶよくなってきた」と、この日は早朝の強い雨に、高速グリーンのスピードが若干、和らぎ「いや、それでも速いのは速いんだけど。昨日までみたいに1メートルちょっと行っちゃって、またマーク、じゃなくて今日は“お先に”も出来るようになって、僕的には非常に助かっています」と、この日はボギーなしの66を出して、4位タイまで順位を上げてきた。

「今日は、危なげなく、ストレスもなくプレーが出来た」と最終日にむけて、明るい兆し。
今週は、テレビ解説で中継ブースに座る田中の前で、練習の成果を見せたい。