Tournament article

日本オープンゴルフ選手権競技 2014

片山晋呉は3度目のタイトルを逃す

最後の18番は、もはや望みはなかったが、それでも池田と笑顔で何やら話しながら、和気藹々と上がってきた。自身3度目の日本一には、もうあと一歩だったが1打差の2位タイは、「悔しくない人はいないと思うけど。満足感はありますね」。

病み上がりの41歳が、大舞台で躍動した。長いバーディトライを沈めて、生き生きと跳ね回った。
13番で7メートルを沈めて連続バーディに、ガッツポーズを振りかざした。

2人1組の最終組で回った池田は「本人が一番よくわかっていると思うけど、勇太は調子は良くなかった」と、付け入る隙もあったとは思うが、次の14番は最難関のパー4でボギーを打つなど、自身も「流れもなきゃ、なにもない1日」。

池田がダブルボギーとした16番も、9メートル弱のバーディトライも惜しかったが「勝てない日はああいうもんでしょ。しょうがない」。
1打差で迎えた最後のチャンスは18番でもティショットが右のラフに突き抜けて、そこからまたラフを渡り歩いて、4打目のアプローチは果敢に入れに行ったが池田に初のタイトルを譲った。
「この試合は3試合分くらいの気持ちがあった
から」と、首や腰など体にいくつも爆弾を抱えながらも全身全霊で戦い抜いた。
片山の79回日本オープンが終わった。

関連記事