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ANAオープン 2014

暫定6位タイの富村真治は「この3週間の悔しさをぶつけてきた」

ピカチュウ好きの富村(右)は、思わず笑みもこぼれる好発進
初日は早速、輪厚にこの3週間の悔しさを、ぶつけてきた。競技の一時中断の直前の5番ホールでティショットを池。しかも降りしきる雨。みるみる増える水かさに、「ボールがどんどん沈んで行きそうで」。水没寸前に、慌てて打った果敢なウォーターショットは、「練習でもやったことない。バンカーショットみたいでいいのかな」と、握ったサンドウェッジで、見事50ヤード先に脱出を果たすと、そこからピンまで194ヤードは4番アイアンで、手前5メートルにつけた。

「今までずっと、苦しい思いをしたのが生きた」と確信したこの日最初のバーディで、勢い付いた。再開後の6番ホールから、さらに6つのバーディで、心は一気に晴れた。

先月は初日5位タイで出た「アールズエバーラスティングKBCオーガスタ」は翌日は雨の中で、5つのボギーが先行した。次のフジサンケイクラシックも「良いゴルフをしていたのに」と、最終日のバックナインは13番から6オーバーを打って、地団駄を踏んだ。

そして先週はチャレンジトーナメントの「ひまわりドラゴンカップ」で、1打差の2位に「ここ3週間は、悔しいことばっかり。でも
それが良い経験」。

今年は、母校の東北福祉大の専属コーチの石田智之さんと二人三脚で、体力強化に取り組んできた。「ほおっておくと、すぐ痩せちゃう」というひょろりとした体格も、3キロの体重増。以前は苦しかったラフも「最近は、持っていけるようになった」と、たくましく「石田さんが、ラウンドについて歩いてくれて、あとから僕のゴルフにもフィードバックをしてくれる」と、もともと安定感のあるドライバーショットは飛距離も伸びて、アイアンの精度も、小技のバリエーションも増えて「すべてにおいて、レベルアップを実感している」と本人も納得の実りの秋。

輪厚のギャラリープラザのポケモンコーナーは、「黄色が可愛くて好き」と、ピカチュウ好きにはまたたまらなく、気分も上がる。
週末には、子どもたち向けにキャラクターとの記念撮影会。「僕も覗いてみようかな」。週末は、そこにV争いの楽しみも加われば最高だ。

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