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ドラゴンカップ 2013

接客NO.1の千葉夷隅ゴルフクラブ

千葉夷隅ゴルフクラブ
開催コースとなる千葉夷隅ゴルフクラブは、房総半島の丘陵地の47万坪の広大な敷地に東・南・西の3コース27ホールが展開する、雄大なコースだ。安田幸吉・川村四郎の名コンビによる設計で、東と南コースが1979年8月に、西コースが1989年8月にオープンした。

週刊パーゴルフのベストコースランキングの接客部門で12年連続1位に選出されており、多くのゴルファーから支持を得ている、人気の高いコースである。そこで岡本豊総支配人にお話を伺った。

まず、その人気の秘訣には「お客様を自分の家庭にお招く」という気持ちを社員全員がもつように説いているという。「それも1人ではなく、200人の人を招くつもりで。そうすれば誰に対しても挨拶ができる。お客様に楽しんで、満足して帰って」いただく。

毎年1月から2月に掛けて「ありがとうキャンペーン」を32年間、全社員に対して行っている。これは「自分の仕事を見つめなおし、基本に戻って、また目標を立てる」ためだ。キャディさんは1組に2名つき、1人が9ホールキャディ業務をし、もう一人はその業務を観察する。ハーフでキャディ業務を交代し、お互いに他人の仕事ぶりを見て、気づく点や直す点などを見つける。

また、キャディマスターがキャディ業務を14項目にわたって5段階評価で採点し、そのデータを管理している。毎年「キャディ・オブ・ジ・イヤー」を表彰しており、キャディさんのモチベーションも上がる。同様にレストランの係りの方もオーダーの取り方や料理の出し方などビデオにとって、検討会を開いている。このようにキャディさんだけでなく、フロント、レストラン、厨房などコースの全社員で検討会を開き、常に切磋琢磨されているのだ。

岡本総支配人は、そうした社員の努力を挙げながら、最後には「なんと言ってもコースメンテナンスが良くなければ、評価はされない」とコース課の努力を挙げた。「年間を通していい状態を保つ。どこにも負けない」と自負がある。コースの状態が良くなければ、せっかくの「接客も活きない」のだ。

このようにコース全体で陰ながら努力しているからこそ、高い評価と人気を保つことができると納得できた。
  • 岡本豊総支配人

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