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Novil Cup 2013

日本の若き切り札 櫻井勝之は1番ティで散る

ゴルフにタラレバはないが、このティーショットをフェアウェイに打てていれば、全ては違った結果になったかもしれない
大会最終日を日本人で唯一アンダーパーで迎えた櫻井は、張、マクリーンとともに最終日最終組で優勝争いを繰り広げるはずだった。
プロになってから初めての予選通過が最終日最終組。きっと大きな目標と大きなプレッシャーをかかえていたにちがいないが、それが1番のティーショットで形となってしまった。

3人のトップを切って櫻井がティーショットを打つと、すぐにクラブから手を離す明らかなミスショット。ボールは一番行ってはいけない左のOBゾーンに消えていってしまった。マクリーン、張がティーショットを打って、沈黙のなかで櫻井が再びティに立ち、放った暫定球はまたも左のOBゾーンへ。

首位から4打差のスタート。タフなコンディションとなった最終日だけに櫻井にとっても十分に優勝を狙えるポジションだったが、櫻井の優勝争いは、ほんの数分・スタートホールの1番ティで終わってしまった。
櫻井は結局この日10オーバーの82でまわり通算9オーバーの29位でホールアウトした。15位以内でホールアウト出来ていれば、次戦のチャレンジトーナメントへの出場権を手にすることが出来ていた。Top10に入る活躍を残していれば、賞金ランキング30位以内の資格で4戦目からの出場権が得られる可能性もあった。それこそ優勝すれば「つるやオープン」への出場権を手にしてつるやオープンで賞金を獲得出来ればリランキングでツアーへの出場の道も開けるはずだった。

失意の中でのホールアウトとなったが、それでも、オフに取り組んできた筋力トレーニングの成果は、確実に結果となってでてきている。初めて獲得した賞金11万7750円はほろ苦い初賞金となったが、この後、東建ホームメイトカップとつるやオープンに主催者推薦の話をいただいており、この経験をツアーでぶつけてもらいたい。

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