韓国出身の20歳が、充実の表情で上がってきた。最終日に８アンダーの63をマーク。「アイアンショットが凄く良くて。今日のバーディチャンスはほとんど３〜４メートル。パットも上手く決まった」。

通算11アンダーは、首位とは８打差からのスタートに、「そこから勝つなんてまさか！　今日はトップ10入りを目標に回ってきた」と笑うが、ホールアウトした時点で１打差の３位タイは初戦でさっそく優勝も十分に視野に入る活躍に、アメリカで過ごしたというこのオフの充実ぶりがうかがえる。

タイは４回目という。好きなタイフードは「カオパックン」。日本でいうところのエビチャーハンを、あえてタイ語で言うあたりにも、精通ぶりがうかがえる

２０１０年にはこの「タイランドオープン」に挑戦。「あのときは予選落ちでした」。
この３年間の成長ぶりを示す“リベンジ”に、「本当に嬉しいですね」と、これほどの暑さの中でも相変わらず色白の頬が柔らかく緩んだ。

• 黄 重坤