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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2013

69の呪縛か、難条件にも抜群の安定感か。3位タイの川村昌弘

18番で、2メートルは絶好のバーディトライを外して、やっぱりね・・・。「入らないような気がしたんです」。というのも実は、先月の関西オープンからこれで5試合続けて、初日のスコアは「69」。まるで、暗示にかかったように、それ以上のスコアが出ない。

この日はその前の17番で、なんと15メートルのバーディトライを沈めて、そこは「想定外」でも次の18番は、パー5でのバーディ逃しは逆に、予想もついていた。

「17番は、どうにか2パットで最後にバーディが獲りたい。そう思って行ったのに、思っていたのと逆になりました」と、苦笑いだ。
「今日こそ68が出ると思ったのに・・・」。
これぞ、69の呪縛か。「もう少し良いスコアが出てくれれば、明日以降も楽にやれるのに」と20歳のボヤキも逆に、抜群の安定感とも言い換えられる。

この日は確かに、片山の63が特出しているが、この強風下では69で上がれば上出来のコンディション。「難しい状況で、69は悪くない」。
8番のバーディパットは4メートルと、距離的にはチャンスでも、ライン的にいえばチャンスとも言えないような急激な下りのパットにプロキャディの小岸秀行さんと、「わりと意見が割れました」。

「最初まっすぐやけど、最後に右やね」(小岸さん)。
「最初まっすぐで、最後に左じゃないですか?」(川村)。
「じゃあ間を取って、真っ直ぐで行きましょう」との意見で一致した分には奏功した。
「ナイスな選択でしたね」。微妙なチャンスも、モノにすることが出来た。

今週も69で好発進には成功したが、いつまでも足踏みではリーダーにも届かない。「かみ合いさえすれば、ひとつでもふたつでも上に」と、日に日に上昇気流に乗りたい。

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