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コカ・コーラ東海クラシック 2013

冨山聡(とみやまさとし)が自己ベストの2位に

師匠と慕う、片山と初めて挑んだプレーオフだ。2打差の2位から出た最終日は、自身2度目の最終組で、そのふたつ前の組で一騎打ちを繰り広げる2人を懸命に追いかけた。
「前回は最後に崩れた」と、課題の上がりホールは15番からの連続バーディで、片山と星野に追いついた。屈指のパー3は、190ヤードの16番でピン右5メートルをねじ込み、ガッツポーズを握った。

いつも、オフは恒例の宮崎合宿で切磋琢磨を繰り返してきた2人と臨んだサドンデス。
右のラフからの2打目は「カット目に入れようとしたら、薄く当たってしまった」と、右の池ポチャ。
ボギーに破れて、師匠に満面笑顔で「おめでとうございます!」。共に死闘を戦い抜いた“弟子”からの祝福には、「シンゴさんもウルっと来ていましたよ」と明るく笑ったが、プロ12年目のツアー初優勝にむけて、人生最大のチャンスも「つかめなくて悔しいです」とは、正直な胸のうちだ。

しかしこの2位で、2011年以来のシード復活をほぼ確実なものとして、また何度でもチャンスに挑む。「あとは勝ち方。それもシンゴさんに教わらないと!」と笑ったが、その答えはきっと、この日の貴重な経験の中に、見つかるはずだ。

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