日本オープンゴルフ選手権競技 2013

大会4日目はサスペンデッド

新妻といったんコースを引き上げる小林
歴史と伝統の78回大会は、21年ぶりの事態となった。朝から降り出した雨は弱まる気配さえなく、大会4日目の第4ラウンドは7時からの2サムラウンドで12組目の24人がいったんコースに出たものの、「次第に雨がひどくなり、グリーンにも川が出来たような状態でした」(野村惇・競技運営委員長)。

8時37分に競技を一時中断。今後は回復の見込みどころか、夕方にかけてますます雨脚が強まるという予報を受けて、10時30分に降雨によるコースコンディション不良のため、サスペンデッドが決定した。

日本ゴルフ協会主催の日本オープンでは72ホールを消化するために、翌月曜日に“予備日”を設けており、今回も残り競技は21日に持ち越されることになった。

予備日を使って競技を行うのは、今大会では1976年(セントラルゴルフクラブ)と、1992年(龍ヶ崎カントリー倶楽部)に続いて3度目となる。

単独2位の小林正則は、この日はスタートすら出来なかった。予定時刻だった11時30分に備えて、朝は普段どおりに、1時間40分前にコースに来て、ツアーに帯同するフィットネスカー「プレジャー」でコンディショニングを受け始めたときに、サスペンデッドの一報が入った。

競技の中断や中止は今季、掛け持ちしているアジアンツアーで嫌というほど経験してきたが、「翌週の月曜日まで持ち越される経験は、僕は初めて」。21日は、新婚の麻理子さんと、来年1月に予定している披露宴の打ち合わせで、式場に行く予定だったが、やむなくキャンセル。

仲むつまじく、愛車でいったん引き上げる際に「明日は、嫁と18番グリーンで一緒に記念撮影出来ればいいな」。依然として首位と3打差で仕切り直しの第4ラウンドは、表彰式で新妻のお披露目といきたいところだ。

単独首位の小田孔明は、競技中断の知らせを受けて、ひとまず宿で待機していた。そのままサスペンデッドが決まり、この日は休養に充てることに決めた。
涙が出るほどに、焦がれる日本一のタイトル。「ほんとうは今日、やりたかったけど」と1日延びた無念さは隠さず、それでも「1日休養出来たと思ってゆっくり休みます」。1日遅れの決戦の時に備えて、英気を養う。
※なお、第4ラウンドの残り競技は21日の8時から再開する予定です。
※月曜日の第4ラウンドの模様はNHK BS1で12:00〜15:00に生中継されます。熱戦の模様はぜひテレビでもお楽しみください。

<チケットの払い戻しにつきまして>
この日は早朝より足を運んでくださった1430人のギャラリーのみなさん、ありがとうございました。
10月20日に当日券をご購入していただきご入場された方で、21日に再来場を予定されている方は、その半券をご呈示いただければ再入場出来ます。
当日券の半券の払い戻しは20日日曜日に限り、対応させていただきます。
前売4枚つづりの各日共通券につきましては、払い戻しは出来ませんが、月曜日の残券の使用は可能です。
  • あまりの雨量にグリーンには川が・・・
  • サスペンデッド決定後に会見に応じた野村惇・JGA競技運営委員長と永田圭司・3オープン事業推進本部長(左から)

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