Tournament article

ダイヤモンドカップゴルフ 2013

丸山大輔が単独首位に【インタビュー動画】

大会が、4年ぶりに帰ってきた大洗。ここに来れば、よみがえってくるものがある。「練習ラウンドで、久しぶりに回って凄く愛着があるというか、やっぱり良いなあと思って」。2007年のこの大会では優勝争いの末に、4位に入った。「このコースは、ここだけしか打っちゃだめとか、同じフェアウェイでも右とか、左サイドとか、決めて打っていかないとスコアにはつながらない」。

技量を問われるコースには、必ず「答えがある」と丸山は言った。「そういうコースが大好き」と、喜々として難問を解くうちに、「きっかけが掴めればいい」。

切実な思いがある。
昨シーズンは、ついに一度もトップ10入りがないままで終わってしまった。持ち球はフェード。「280ヤードくらい飛ばして、フェアウェイをキープするのが僕のスタイル」。それをここ10年間ほど貫いてきた。

それが、最近は調子を崩して「こすりスライスみたいで全然飛ばない。スイングにも不安を抱えるようになってしまった」。それが、もろに数字にも出て、悩んでいた。

「昔はずっと、フェアウェイをとらえていたのに」。ラフに入れるシーンも増えて、「アプローチやバンカーショットはかなり上手くなった」と、そこは苦労したなりに得るものもあったが、今季はオフのトレーニングを増やしたり、海外での合宿と力を入れても、相変わらずの停滞ムードに焦りもあった。

「フェードが打てないので汚いフックを打ったり、今はドロー目で打ったり」。クラブもアイアンのシャフトを柔らかいものに変えたり、ドライバーに試行錯誤を重ねたりと努力は続けているが、出口はまだ見えていない。

3月にタイで行われた全英オープンのアジア予選を突破して、初の出場権を獲得したのは良かったが「今の成績では、それもものすごくおこがましい感じがして」。日本代表として、彼の地に赴くにも、今のままでは気が引ける。

それだけに「行っても許されるくらいの成績を1回は残したい」と、7月の当週までに復調の兆しをつかむにも、相性の良い大洗はうってつけのコースだ。この日は、ティショットで手堅く刻んで、アイアンショットで確実にグリーンをとらえて、6番から3連続バーディを奪うなど、5アンダーの単独首位はその手がかりをつかむのにも、願ってもない好発進だ。

関連記事