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東建ホームメイトカップ 2013

小田孔明は初のホールインワンでも「嬉しくない」

意外にも、試合ではこれが初快挙だった。前半の3番は、210ヤードのパー3で、5番アイアンを握ったティショット。「入れ、と言ったらコロコロっと。嬉しかった」。
でも、それはその瞬間だけだった。

「そんなの、すぐに忘れた」。
それくらいに、この日は強い風が吹いた。

「今日は3オーバーがパープレーと思ってやった」という。
「今日はほとんど乗っていない」と、グリーンを外したホールで、ことごとくボギーを打った。
「ひとつ打つと、ずるずると行ってしまう」と9番からは、3連続ボギーに悔しがる反面、さすがにこの風の中では「しゃーない。みんな条件は一緒やし」と、諦めもつく。

14番と16番もボギーとしたが、「最初に貯金があるのとないのとでは全然違う」と、つくづくと思った。
この開幕戦は、2010年に連覇を達成して「やっぱりこのコースは運がある」と、相性の良さを実感した。

3番でのホールインワンを最大限に生かすためにも、せめてダブルボギーは絶対に打たないように。そういう意味でも、「危ういボギーがなかったのは良かった」と、アプローチはすべて手前につけて、パー狙い。

この日は2オーバーで回って、最初のもくろみよりも、1打少なく上がれて「今日はアンダーパーで回ってこれたようなもの」。
通算は3アンダーで首位と1打差に踏みとどまった。おいしい1打で開幕戦男に、大会3勝目が見えてきた。

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