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JGTO Novil FINAL 2012

藤田さんや谷口徹さんに続きたい 井上信

井上信はチャレンジトーナメント賞金ランキング7位で来年前半のツアー出場優先権(第1回リランキングまで)を獲得した。井上は2004年にABCチャンピオンシップ、2008年にキヤノンオープンに優勝している。しかし、昨年はツアーの賞金ランキング85位でシード権を失い、ファイナルクォリファイングトーナメントでも失敗し、ツアーへの道は断たれた。もちろんスポンサーの推薦をもらえれば、ツアーに何試合かは出場することはできたが、今年は「チャレンジ1本で行く」と固く決意した。「シード落ちして自分を見失い」かけたが、「オフに一からやり直し」た。

おかげでチャレンジで優勝こそなかったものの、2位に2回入るほどに復調し、チャレンジ賞金ランキング6位で「JGTO Novil FINAL」を迎えることができた。それでも自分より下位の選手とはあまり差がなく、抜かれる可能性もあった。「今日は前半しびれた。前半は3オーバーで」スコアを一時は通算1アンダーまで落としていた。「後半3アンダーで回れて、結果的にいい締めくくりができた」とほっとした表情だ。

その踏ん張りには、先週の日本オープンでの「久保谷(健一)の優勝がいい刺激になった。よく一緒に練習しているので。まだ37歳ですけど、藤田(寛之)さんや谷口徹さんら40代の人ががんばっているのを見て、自分も続きたい」という気持ちがあったからかもしれない。

これで来年前半はツアーに出場することができる。そのために「プレッシャーがかかると左に引っかかるショットを直さないと。出ないようにスイング」調整に取り組む覚悟だ。
ツアーへの道を「遠回りしたとは思っていない。むしろ近かったではないか」と気持ちも前向きだ。「第1回のリランキングまでにいい感じでいきたい」と抱負を語る。

来週はツアー初優勝を飾った思い出の「マイナビABCチャンピオンシップ」に出場する。この実績を自信にして、胸を張って会場に行ってほしい。

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