いよいよ週末を迎えた烏山城で、日清食品所属のホストプロは大忙しだった。荒れ狂う強風に苦しみながら、なんとかこらえて75で上がってくると、その足で大勢の人が賑わうギャラリープラザへ。
チャリティトークショーと、サイン会で会場を盛り上げたら、今度は日本テレビの中継ブースに入り、お得意の池田節で放送を盛り上げた。

スポンサー契約を結んで３回目となるこのプロ日本一決定戦。ツアー初優勝での大会初制覇は、その前年の２００９年。いつもお世話になっている人たちへの恩返しは、契約後の大会２勝目しかない。
「技術を出し切って勝ちたい。でも今回は、その気持ちが空回りしてるかな。どちらかというと、今はドベから何番目だから」との苦笑いに、「まだ明日がある！」との声がかかった。

「明日か。この風だと、58、9を出すしかないな」と破顔一笑。
ここ烏山城を回るのは、高校時代の２００３年から数えて９年ぶり。
「あの頃のほうが、飛んでいたなあ」などと、青春時代を懐かしく思い出す。
「いわば俺の原点。ここで、明日も最後まで諦めないでやりたい」。

満員の観衆の前で、最終日の健闘を誓った。

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