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フジサンケイクラシック 2012

池田勇太が7位に浮上

決勝ラウンドの3日目は、インスタートの通称“裏街道”から、ボギーなしの67で、危なげもなく盛り返してきた。

4つのバーディのほかに、5メートルがカップに蹴られた12番や、カップの右横寸前でわずかに右に切れた17番など、「6つも7つもチャンスがあった」。

大満足とはいかないラウンドも、しかし7位タイ浮上に「上がってみたら意外と良いところで回れてる」と、そこは納得顔の若大将は、ニヤリと「明日は楽しめちゃうのかな」。

今季はツアーも中盤戦に突入したが、優勝はまだ。
先週は、2009年に勝った「VanaH杯KBCオーガスタ」で予選落ちにも「ショットも悪かったわけじゃない。ただスコアに結びつかないだけ」と、焦るそぶりは微塵もない。

このフジサンケイクラシックは2002年に、前年の「ジャンボ尾崎フジサンケイジュニアクラシック」を制してプロの試合に初挑戦。
当時、千葉学芸高校の2年生はその年の開催コースの川奈で通算14オーバーも打って予選落ちを喫したが、「緊張? 別に・・・。プロの試合はどんなもんかな、と思っていたくらいで」と、堂々たる風情は今とほとんど変わらない。
いわば思い出の大会で、節目のツアー通算10勝目なら、あのジャンボ尾崎の27歳8ヶ月と5日を抜いて、最年少での到達だ。
「それも別に、興味ないけど」と、表向きは素っ気なく、「でもそうなったらなったで面白い」。
尊敬してやまない選手の記録更新が見えてくるとあらば、若大将の血も騒がないではいられない。

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