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キヤノンオープン 2012

池田勇太は「8つくらいはいけた」

早朝は、強い風が吹き荒れる中で、むしろスコアを伸ばした。風が止んだ後半は逆に、「考えすぎた」と伸び悩んで、悔しがる。

会場の戸塚カントリー倶楽部のコースレコードは64。2008年の第1回大会から数えて3人(5回)の記録保持者は、その中で、池田は2度も名前を連ねている。

優勝を飾った2009年に、第1ラウンドと、第3ラウンドでもマークした。
「今日は本当ならあのときと同じに8つは行けた」と、その点では不満も残るが、この日は11番で10メートルもの下りのスライスラインを決めるなど、コースとの相性の良さは相変わらずだ。

先週のコカ・コーラ東海クラシックの最終日は、台風17号の接近の影響で無観客試合に「つまんなかった」とこぼしたが、この日は特に、午後からの行楽日和に大勢のギャラリーを引き連れて「これこそゴルフの試合会場だ」と、応援してくれる人がいてくれるありがたみを改めて痛感した。

「やっぱり見せてなんぼ、見られてなんぼ。ギャラリーと一緒に盛り上がれた」と、自然と気分も盛り上がる。

夏以降の7連戦は、予選落ちが1回あるがそれを補ってあまりある4度のトップ5は、そのうち3試合がデータの残る1985年以降で言うなら、史上3人目となる3週連続の2位記録。

例年は、海外の試合を挟んでそろそろ、息切れしてくるこの季節も「夏の合宿でゴルフを見直し、秋冬に備えてトレーニングで引き締めた」と、疲れ知らずの若大将だ。

数字だけを見ても、「調子が持続出来ている」というのは間違いがなく「こういう位置に来ても、別にびっくりはしないよ」としれっと「明日以降も良さげなゴルフが出来そうです」。
あとは、区切りのツアー通算10勝目を待つばかりだ。

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