Tournament article

キヤノンオープン 2012

初代チャンピオン! 井上信が今季ツアー2戦目

2008年は今大会の初代チャンピオンが、今季はこれがツアー2戦目という有り様だ。「今週のグリーンが、凄く速くてびっくりしちゃって」と、水曜日のプロアマ戦で、目をシロクロ。

なにせ「久しぶりのトーナメントなんでね。こんなに速いのは、ほぼ1年ぶり」と、今大会を含めてツアー2勝の実力者が自嘲の笑みは、昨シーズンにシード落ちを喫したばかりか、起死回生をかけた予選会のファイナルQTでも予選落ちをして、今季はもっぱらレギュラーツアーの登竜門「チャレンジトーナメント」を主戦場に戦っているから。

再来週は“最終戦”の「JGTO Novil FINAL」の1試合を残して、チャレンジトーナメントは賞金ランク6位につけており、来季の出場権の確保も目前にして改めて思うのは、「やるからにはやっぱりツアーで!!」。

その一心で、復活をにらむがなにせ今週は、今年2度目のチャンスとあらば、「この一発しかない」と、天国か地獄かの心境で挑む。
「そういう気持ちでなければ、出て来られないですよ」と、苦笑するばかりの歴代覇者は、昨年シード落ちの原因ともなった左手親指付け根の痛みを今も抱えながらの挑戦にも「ゴルフの状態は悪くないんでね」。

初優勝のABCチャンピオンシップ(2004年)は当時、史上3人目となったマンデートーナメントからの劇的Vだった。そして今大会は、その4年後の2勝目に「五輪V」と話題になった。

4年に一度、必ず何かしでかす男。今年もロンドン五輪が幕を閉じたばかりだ。
思い出の舞台で今年もまた、井上が“金メダル”をつかみ取れるか。



関連記事