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〜全英への道〜ミズノオープン 2012

ファイナルQT1位の李京勲(イキョンフン)が首位タイに

次週は、いよいよ日韓対抗戦。その前週に、早くも火花が散りそうな勢いだ。大会初日から、上位に韓国勢がひしめく。特に、李京勲 (イキョンフン)は、開幕から破竹の勢いだ。
藤本佳則や、川村昌弘らの話題に紛れてしまった感じだが、実はまだ20歳の彼も“ルーキー”。しかも最初の3試合で、すでに来期のシード権に当確ランプを灯していたのが彼だ。その点では藤本よりも、川村よりも早かった。昨季のファイナルQTでランク1位につけた真価をさっそく示したかっこうだ。

春先に比べると、ひとまわり体が大きくなっているように見えるのは、気のせいではなかった。「日本はご飯がおいしい。少々食べ過ぎです」。

特に回転寿司がお気に入りで、「韓国よりも美味しい」と、毎回9皿はぺろりと行く。といっても、さほどの量ではないとは思うが、「僕は脂肪への吸収が、良いようです」と、茶目っ気たっぷりに笑う。
そしてゴルフの吸収力も早かった。

今季第2戦のつるやオープンは、最終日最終組で見たチャンピオンのゴルフ。「藤田さんは、ショット、小技、マネジメント。すべてが素晴らしい」と目に焼き付けて糧とした。勝ち星こそまだないが、これまで7試合ですでに獲得賞金は2000万円を越えた。日本ツアーにも、もう慣れた。毎試合が初めてのコースにも毎週、即座に順応して「最近、ますますゴルフが面白い」と、ゲームを楽しむ余裕もある。

もっともこの日は早朝の練習場で、不安だった。「思うように打てない」。しかし、1番でアイアンショットが思い通りにピンに絡んで、たちまち自信に。2番では50センチのチャンスにつけて、「それからどんどん波に乗った」と、競技が一時中断したほどの強い雨風にも、ボギーなしの67で上がってきた。

全英オープンの、日本予選をかねる今大会。「まだメジャーには出たことがない。もちろん、行きたい。だけど、それは1打1打に集中した結果のおまけとしてついてくるもの。そんなふうに思ってプレーします」。

アマチュア時代は2010年のアジア大会で、金メダルの実績が評価され、兵役を免除された逸材。昨年、一昨年と賞金王を独占している韓国勢に、またひとりスター誕生の予感だ。

※李は昨年のファイナルステージで1位につけた・・・!! クォリファイングトーナメント(QT)はファーストステージの申し込みが始まっています。詳細はこちらから!!

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