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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2012

1ヶ月半ぶりの池田勇太は「俺が元気でプレー出来ることが一番」

キヤノンオープンで、石川遼より先に最年少ツアー10勝を達成したのが池田。ブランクを吹き飛ばす最終戦にしたい
若大将が、久しぶりに帰ってきた。ツアーは、実に4試合ぶり。しかし、マイナビABCチャンピオンシップは、初日のプレー終了後に棄権をしたから、実質1ヶ月半ぶりとなる。

海外2戦を挟み、一度はダンロップフェニックスで戻ってきた。
しかし、開幕直前の発熱で、やむなく欠場をしたが、熱はいっこうに下がらない。
医師の診断を受けても、流行りの肺炎の疑いありと出ただけで、結局これといった病名も見当たらない。

しかし「薬をもらっても、37〜38度くらいの熱が下がらない」。
ほぼ1週間も寝たきりで、一歩も外に出られなかった。
翌週のカシオワールドオープンも、見合わせるしかなかった。
ベッドの上で、「この1年を振り返ってみたりした」。
今年も、悲願の賞金王は、諦めるしかなかった。
悔しさは残るが、「また来年」。

すっぱりと、気持ちを切り替え、戻ってきたトーナメントの風景はなんとなく、違って見えた。
久しぶりの実践は、勾配のきついコースに「4日間、歩けるかな」と、なかば本気でそんな懸念さえ浮かぶ。
「5日間くらいは本当に何も出来ずに、ぽーっと寝ていただけだったからね」。
今季は、ツアー通算10勝目に到達した選手が「初心者まではいかないけれど、中級者くらいまで戻った感じ」と、病み上がりの笑顔もどこか初々しい。

「久しぶりに、やっと試合に出られる。楽しみだね」と、しみじみと言った。
「やっぱり、ゴルフがしたいよ。俺はゴルフ馬鹿やけんね」と、照れ笑いにゴルフへの愛が浮かんだ。

すべての電話やメールには応対しきれなかったが、長く留守にしていた間に、たくさんの池田ファンに心配をかけた。そういう意味でも「俺が元気に、笑顔でゴルフが出来るのが、やっぱり一番なのかな。少しでも上でやりたいね」。ファンの思いに報いるのも、やっぱりゴルフでしかない。

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