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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2012

めざせ、アジアの賞金王!! 小林正則

今週は、40代2人の賞金レースがいよいよ最終局面を迎えたが、海の向こうで賞金王争いを繰り広げているのが、小林だ。

今季、本格参戦1年目のアジアンツアーで、現在賞金ランキングは5位。残り2戦で、首位のマーカス・フレーザーとは、約20万ドル差と厳しい戦いではあるが、「どちらかで勝てれば可能性は確かにある」。

アジアンツアーは、日本ツアーの出場権がない時代に予選会のQスクールから、何度も挑戦して跳ね返されてきた。今年は、36歳を迎えて「この年で、今から海外なんて、正直億劫」。
行ったり来たりの生活には正直、今週も「異常に疲れている」。
大好きな酒にありつける夕方6時頃は「一瞬、気が晴れるんです」。
しかし、その翌日が最悪で「朝は死ぬほどだるい。いよいよ、その領域に入ってしまった。僕もそろそろ年ですね」と、笑うが「そんな無理をしても、行く価値は大いにある」。

なんといっても、毎週、違う国で戦うための適応力が養われる。
「アプローチひとつにしても、バリエーションが広がる」。

また、ヨーロッパや米ツアーとの共催試合を抱える同ツアーで活躍すれば「先が広がっている」。
たとえば、それこそアジアンツアーの賞金王にでもなれば、夢のマスターズに招待される可能性も。
何かと気にかけてくれている、ベテランプロの水巻善典にもよく言われる。
「日本発、アジア経由のオーガスタ」。
「確かに、水巻さんにもそれ、よく言われます」と、本人もまんざらでもない。

日本では、一足お先の今季最終戦で、弾みをつけたい。
初日は、後半に4つ伸ばして4アンダーの4位タイに、「大満足です」と、1年の疲れも吹き飛ぶ好発進。

2年連続2度目の頂上決戦で「もちろん、優勝は狙いたいけれど、まだ3日ある。最終日にこそ狙える位置で戦いたい」。粘って、好位置をキープする。日本で、今季最強の男の称号をひっさげて、改めてアジアに乗り込む。

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