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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2012

小西健太くんがベストアマチュア賞を獲得

初出場のブリヂストンオープンは「いま凄くショットの調子が悪い」と言いながらも、アマチュアとしてただ一人の予選通過には、おのずと18歳の潜在能力の高さがうかがえる。

もっとも、この日の最終日は4番で大トラブルだ。
ティショットを右にOB。スプーンで打ち直しの3打目も左に引っかけ、残り190ヤードの4打目は、低い球で木の下をくぐらすしかなかった。

「何がなんだか分からなくなった」。アプローチもグリーンをオーバーして、寄せきれず、2メートルのトリプルボギーパットも外して“Wパー”の「8」を打った。

「それでも、次のホールから、気持ちを切り替えることが出来た」。
同組のトッププロを見習った。
片山晋呉と、韓国のI・J・ジャン。「ミスしてもケガを最小限にして、バーディチャンスを獲っていく。自分はまだまだ」と、思うからこそ気力を振り絞った。

後半は3つのバーディで、踏ん張った。

今年は広島の瀬戸内高校で最終学年を迎えて、春先に逡巡していた進路にも、ほとんど心は決まった。
昨年までともにナショナルチームで戦っていた川村昌弘や浅地洋佑らが高卒と同時にプロ転向。それから特に、川村は破竹の活躍に、小西くんも迷うところはあったが「“福祉”に行きます」。
名門の東北福祉大への進学もほぼ決まり、目下の目標は「再来週のアジアアマ」。

勝者には、小西くんが「いつかはあそこで優勝を」と夢見るマスターズ。その出場権が与えられる大会を、今年一番の目標に掲げて練習を積んできた。

「でも優勝にはショットの精度はまだまだ。今週の経験を生かしながら、残り少ない時間で出来る限り調整していきたい」と、ツアーでの4日間をその糧にする。

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