ここ袖ヶ浦が大好きだ。「良いショットをしたらちゃんとスコアが出るコースだし、他の選手もみな今週は生き生きしてる」と感じるのは、先週とのギャップがあまりにも大きいから。

日本オープンは、もともと難コースに連日の強風が加わって、優勝した久保谷さえ８オーバーでの大逆転Ｖだった。

胃の痛くなるような４日間とはうってかわって、今週のブリヂストンオープンは毎年ハイスコアの戦いに、昨年覇者も腕がなる。

しかも、ツアー通算18勝を誇る選手でさえまだ成し遂げていない連覇のチャンスに、「頑張りたい」と気合いが入る。

もっとも、今季は５月の日本プロで大会２勝目をあげたあとは「停滞気味で」。
自覚があるからなおさら、「そろそろ一発当てないと、参加する権利も与えられない」。
そろそろ本格的に始まる賞金レース。
現在賞金ランキング７位は、「ひとつきっかけがあれば、そのうち必ずまた波が来る」と、手応えをつかんだ矢先に、この日は水曜日の練習ラウンドで、一緒に回った上平栄道（うえひらまさみち）が、さっそく良いきっかけを作ってくれた。

今季は再三のＶ争いで赤丸急上昇中の選手はこの日もラウンドのさなかにも、メディアの取材に応じるなど「確かに今、乗ってるな」と、谷口も認める上平に言われた。

上平の賞金ランクは谷口に次いで８位に、「谷口さんの背中が見えてきました」。
ニヤリと言われて、「これで、けっこう火がついた」。
根っからの勝負師が、後輩から面と向かって挑戦状を突きつけられれば、燃えないはずがない。
「今週か来週あたりにぜひ一発当てて、レースに参加したいと思います」。
今週は自身初の連覇で、賞金王争いにも名乗りをあげる!!

• 谷口 徹
• 上平 栄道