Tournament article

コカ・コーラ東海クラシック 2012

現在、賞金ランク1位!! 藤田寛之は「本当に強い者を決めるのにふさわしい舞台」

先週は、2日目に首位に立ちながら、「らしくない崩れ方をした」と、周囲に言われて複雑な心境だ。「そう思っていただいて、光栄という気持ちと、現状に見合ったゴルフをしていかなければいけないんだという気持ち」。反省もあったが、それでも最終日は13位に踏みとどまって、獲得賞金は9500万円を越えた。

2010年以来となる2年ぶり2度目の1億円越えまであともう少し。「確かに、それもひとつ頑張りのバロメーター。強い証拠でもあるし」と、魅力を感じていないわけではないが、「僕にとっては途中の駅というか、それも止まらない駅のひとつなのかもしれません」。

通過点とはいっても、そこでいったん降りて、しみじみと噛みしめたりはしない。
「あくまでも目標はそこではないので」と、車窓から流れていく景色の中に、プラットホームの残像をチラリと見つける程度のことだ。

今年も、最終目的地に設定した年末の世界ランク50位内に向けて、43歳がひた走る。
今年の三好は例年以上に手強いセッティングもまた、藤田の闘争心をかき立てる。
場所によっては200ミリ近くも成長しているというラフに「いや、僕もね、きっと心が折れたりするんですけど」。
それでもかねてより、「難しいセッティングで経験を積むことこそ、日本選手のレベルを上げる鍵」と言い続けているベテランには、「こういうところでやらせてもらえるのは本当にありがたい」と、感謝の気持ちすら湧いてくる。

「本当に強い選手を決めるのにふさわしい舞台」。
今もっとも強い男がその三好で改めて、それを証明するか。

関連記事