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片山晋呉はプレーオフ敗退の2位に「いつ勝ってもおかしくない」

過去5度の賞金王は、大好きな三好で復活の確かな気配をファンに見てもらえなかったのが心残りだ。ひとつ先の組を回る石川遼も、68とスコアを伸ばしただけに、「前に遼、次が僕でね。ギャラリーが入っていたら、両方で凄く盛り上がって、きっと楽しんでもらえたのになあ・・・!」。

最終日は台風17号の影響で、大会は苦渋の決断をした。ギャラリーの安全確保を最優先に、早朝にきゅうきょ、無観客試合を決めた。

「毎年、日曜日の名古屋は凄く盛り上がるので、選手もまたみんな、それを楽しみにしている」。
地元の大ギャラリーの声援こそ今大会は、初出場の97年に50位タイ、また2010年に30位と昨年は13位に終ったほかは、過去11回すべてベスト10入り。うちベスト5は実に8回と、抜群の相性を誇る要因のひとつでもある。

せめて「3人で盛り上がっていこう」と話した。
前半はなんと6つのバーディでも、シン・・・と静まり返ったコースも、同組の近藤共弘と額賀辰徳とで互いに好プレーをたたえ合い、誰が見ていなくても遠慮なくガッツポーズを握り、静寂の中でもひときわにぎやかな組となった。

「すごく盛り上がって、僕もぽんぽんぽん・・・と、行けました」。
7月の大会から使っているという中尺パターもしっくりと手に馴染んで、「パットが凄く良かった。よう入りましたね」と、面白いようにチャンスを沈めた。

約4年も遠ざかった勝ち星も、ここ1ヶ月ほどは、「いつ勝ってもおかしくない」という状態まで来ていた。
一時期は、勝たなければと自分で自分を追い込んでいるようなところもあったが、今はまたひとつ、壁を突き破って「ここ3年くらいは凄く良い時間を過ごしているし、熟すのにちょうどいい期間。凄く、またゴルフが好きだと思えるようになっているし、違った自分が出てくるのではないかと期待しています」。

尊敬してやまないAON。
「青木さんもジャンボさんも・・・。40代からさらに上をいっている。でもその前にやっぱり、ちょっとあって(スランプを経験して)。僕もそういう時期が来ているのかな、とかなり受け入れている。もがいてるんじゃなくてね。ガツガツもしていないし、やんなきゃという感じでも全然なくて」と、ひとしきり今の心境を語ったその直後に片山もひそかに「三好の残り3ホールは何が起きるか分からない」とにらんでいた通りに、リューが16番でトリプルボギーを打って、プレーオフに突入した。

1ホール目にティショットを左の木の根元に打ち込み4年ぶりのツアー通算27勝目はならなかったが、「ここまで来られたのは良かったと思う」。今度こそ満員のギャラリーの前で、高々とガッツポーズを突き上げる日も近い。

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