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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2011

谷口徹は2打差の8位タイで決勝進出

この2日間は、「波瀾万丈のゴルフ」。イーブンパーで回った初日は連日の雨に、さすがのパット巧者もフィーリングが狂った。しっとりと重くなった芝に、18番グリーンでは「生まれて初めて2度ショートした」。
12メートルのバーディトライはカップの約3メートル手前で止まり、パーパットもまた、届かなかった。3パットのボギーを打った。

アップダウンのきつい関西風のコースレイアウトも、奈良県出身の谷口には回り慣れているはずである。
しかし「スイングしても、体回らへんし2発もチーピン。疲れた・・・。グリーンにも届かない」と、肩を落として上がってきた。

「予選落ちかな」。さっそく、昨年覇者の頭によぎった危機。
「今日も朝の練習場では“どうだ”というくらい良かったのに、蓋を開けたら“どうだ”というくらいに悪かった」と、苦しい展開はあいかわらず。

それでも5番から渾身の3連続バーディを奪い、8番では目玉のバンカーから絶妙の寄せを披露して、「今日のサンドセーブは100%」と、胸を張る場面も。

18番は、カート道に跳ねたティショットを池に入れながらボギーに収めて「昨日からミラクルの連続でした」と、苦笑いで振り返る。
どうにか通算2アンダーにまとめて、8位タイからの決勝ラウンドに「昨日から比べると、幸せな気分」と、しばし浸らずにはいられなかった。

首位タイの松村道央とは2打差の8位。
「あいつも途中でボードから消えて、勝ったと思ったけれど、やっぱり勝てんかった。あいつもだいぶ腕を上げたな。成長の証でしょ」と、珍しく弟子の活躍を褒めちぎる。

連覇についても、「必死でやっているから、そんなことはまだ頭にない」。とは言いながら、この男に火がつくのは時間の問題ではないか。

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