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キヤノンオープン 2011

5位タイの冨山聡(とみやまさとし)は「楽しくて仕方ない」

最後の18番は、手前から7メートルのバーディパットを沈めて、5位タイ浮上。前半の5番では10メートルも入って、パットが好調。

「17番で、右に打った以外は許容範囲に飛んでいる」と、ショットも及第点で、優勝争いに加わった。

近ごろとみに、手応えを感じているのは尊敬する人の、お墨付きがあったから。
プロ11年目の今季は、筑波大の白木仁先生を介して、オフに初めて片山晋呉の宮崎合宿に加わったときのこと。

過去5度の賞金王から伝授されたのが「サンドウェッジでの片手打ち」。15ヤードの目標に向かってひたすら打つように、と言われた。
「その練習に何の意味があるのか」とは他の選手にも、よく聞かれることだが「それは直接、晋呉さんに聞いて」とかわしてきた。
「俺が良いっていうまで続けて」と言われて、1日に30分でも40分でもひたすら左手1本で練習を積んできたこの7ヶ月間だった。

いよいよ両手打ちが解禁されたのは先月のANAオープンだ。
やはり、片山に師事する広田悟は、「おれは8年やってもまだ」と言うから「自分はけっこう早いほう」と、ひそかに自負している。

なぜ片山が両手で打つことを許可したのかも、うかつに漏らすつもりはないがひとつ、関門を突破して「気持ちが変わったのは確かです」。
自信もついて、以前にもまして「ゴルフが楽しくて仕方ない」。前向きさもいっそう出てきた。

ファイナルQTランクは3位の資格で参戦する今季はこのあと軒並み続く、賞金が高いトーナメントに参戦出来る可能性は少なくなる。悲願の初シード入りにむけて、「今週が頑張り時です」と、週末にむけて気合を入れ直していた。

冨山聡(とみやまさとし)
1978年4月9日生まれの33歳。初めてクラブを握ったのは15歳のとき。地元茨城県で行われたトーナメントを見に行って、憧れたのは尾崎直道。「行くたびにサインをもらって」。地元の県立高校に進んで、「直道さんのようなプロになる」と決めた。
千葉県の中央学院大では、4年時の2000年に「全日本学生王座決定戦」で同期の谷原秀人と争って勝つなど、他に3度のタイトル。2001年に念願のプロデビューを果たした。
1年半の付き合いを経て、2008年12月には女子プロゴルファーの山崎礼奈さんと結婚。
いまは1歳半になる男の子をもうけて、一家の長はその点でもここがますます頑張り時だ。弱気になったとき、礼奈さんがいつも言ってくれる。「あなたにはシードを取る力がある。優勝も出来る」とのエールを励みに、躍進を狙う。

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