日本で最も歴史が長い。今年77回目を迎える関西オープンゴルフ選手権競技は、8月18日（木）より、兵庫県の小野ゴルフ倶楽部で開幕。

連覇がかかるのは、野仲茂。プロ19年目を迎えた昨年は、２位に３打差をつける快勝も本人には最後まで、心穏やかではなかった。39歳は40歳を目前にして、ようやく掴んだツアー初優勝も、「自分には、一生ないだろう」と、半分以上は諦めていたことだ。
「自分がツアーに勝てるわけがない」。そんな思いもあったから、なおさら半信半疑の優勝争いは、「最後まで何が起きるか分からない」と、石橋を叩くようにして歩き抜いたＶロードだった。

いざ栄冠を掴んでも、謙虚さは以前のまま。
「今年もぼちぼち行きますよ。機会があったらまた取材してください」と、報道陣に頭を下げた今シーズンは、まだこれと思える成果はあげていないが、思い出の大会がそのきっかけを作ることもある。
ジャパンゴルフツアーは２週間のオープンウィークを経て、突入する後半戦。ディフェンディングチャンピオンも、ここらで弾みをつけたい。

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• 野仲 茂