Tournament article

ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2011

3連覇を狙う、池田勇太

19日(水)は大会恒例の公開練習日。開催前から3000人近く詰めかけた大勢のギャラリーの前で、ディフェンディングチャンピオンが“仮想ワールドカップ”だ。

11月に、中国・海南島で開かれる大一番に挑む日本代表ペアは平塚哲二と池田勇太。いずれも、今大会主催はブリヂストンの契約プロが、この日もチームを組んで、絶妙のコンビネーションを披露した。
和気藹々の18ホールは、早くも息のあったところを見せた。本番での活躍を大いに期待させた1日。

そして、このホスト試合はいよいよ開幕を翌日に控えて“若大将”が、大会への尽きぬ思いを、改めて吐露した。

「気持ちの持って行き方、気合の入り方、考え方。全部、全部が噛み合っちゃうのがこの大会なんだ」と池田は言った。

地元千葉県出身であり、会場の袖ヶ浦カンツリークラブはまさに我が庭。自転車でも数分で来られる。「ガキのころから回らしていただいて、慣れ親しんだコースであり、生まれて初めてトーナメントを見たのがこの大会であり」。

また、それを主催するのが「いつもお世話になっている」という契約メーカーであり・・・・・・。今季はジャパンゴルフツアーの25試合はおろか、名だたる世界メジャーと比べてみても、「俺の中では一番大事な試合。気合の入り方が違うんだ」。
今年は大会史上初であり、またツアー史上においても、あの憧れのジャンボ尾崎の4度を含めて8人(11回)しか達成していない3連覇(※)がかかるが、池田がこだわるのは記録ではなく、「俺はただ、ここで毎年、旗を上げたいだけなんだ」。

日頃のご恩返しは、何度でもしたいのだ。
そのために、この日もホールアウト後は辺りが真っ暗になるまで、スイング調整、クラブ調整にいそしんだ。出来うる限りの体勢をしいて、いざ本番に挑む。

※同一大会連覇記録(ツアー制施行後の1973年以降の記録、ツアー競技のみ)

<5連覇>
鈴木規夫 九州オープン(1974年〜1978年)
倉本昌弘 中四国オープン(1980年〜1984年)

<3連覇>
尾崎将司  東北クラシック(1973年〜1975年)
杉原輝雄  関西オープン(1973年〜1975年)
上野忠美  中四国オープン(1975年〜1977年)
青木功   中日クラウンズ(1978年〜1980年)
秋富由利夫 九州オープン(1979年〜1981年)
尾崎将司  ダンロップフェニックス(1994年〜1996年)
尾崎将司  中日クラウンズ(1995年〜1997年)
尾崎将司  久光製薬KBCオーガスタ(1996年〜1998年)
L・ウェストウッド 三井住友VISA太平洋マスターズ(1996年〜1998年)

関連記事