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TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2010

広田悟は暫定2位タイでホールアウトに「優勝したい」

気合いを入れすぎると、「空回りするから」。分かっていても、やっぱり気合いが入った。朝のスタートから厳しい表情に、その思いがにじみ出ていた。

2007年に、今大会主催の株式会社トーシンと、所属契約を結んだホストプロは、「思い入れのあるトーナメントですから。最後まで上位で戦って、優勝したい」。

熱い思いをしっかりと、結果につなげた。
「今週は1日5つのバーディを取る」と、自ら課したノルマも大きく上回る8つのバーディ。チャンスのパットを逃さなかった。
前日水曜日に、コーチとマネージャーに、指摘を受けた。「春先より、アドレスでボールから離れすぎている」。その点を気をつけて、ラウンドしたら効果てきめん。
しかし、締めがいけない。

あがりの8番から連続ボギーは、「2つ言い訳をさせてください!」。
午後こそ雷雨にたたられたが、午前中は夏日で気温は30℃近く。専属キャディの西川昌一さんが暑さにやられた。「大丈夫かな、と気を遣ってしまって、集中出来なかった」。
そして、もうひとつの原因は、「自分もバテた」と「体力不足」に、反省しきりだ。
「最後のほうは、もう下半身が動いておらず、チーピン気味に」。
最終9番は、それを嫌がって「体が起き上がって右のラフ」。第2打は、今度は引っかけて左に曲げた。

結局、この日4つのボギーに「その点が、明日からの不安材料」としながらも、気持ちは萎えていない。
今大会の開催が決まったときに、石田信文・代表取締役社長に、繰り返し言われた。
「本戦では頼むよ、と」。
人一倍、恩義に厚い選手は、恩人の期待を裏切れない。
「明日も、明後日も。常に上位にいられる選手でいたい」。
ホストプロとしての責任が、何よりのモチベーションだ。

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