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中日クラウンズ 2010

丸山茂樹が2位タイに

「マルちゃん、頑張って」と、スタートの1番ティで受けたギャラリーからの励ましにもいつもの笑顔を見せられなかった。かわりにキャップのひさしで顔を覆い、うつむき加減に小さく首を振る。

「自分のスイングに自信が持てない。気持ち良く、振り抜けない」。
微妙な風も、読み切れない。

「前半はしのいでしのいで、というゴルフになった」。

近ごろの悪いクセで、「力み出すと、左に大きく向いていきやすくなる」。
頭をひねりながらの前半の9ホール。

流れを変えるきっかけは、11番だ。
次第に風が強くなる中で、「その分だけ飛距離をセーブしてでもラインを出していく打ち方がいいのかな」と、ひらめいた。

「ドライバーでも、林の中から木と木の間を打ち抜くイメージで。腹をくくって決め打ちしようと。スイングプレーンを変えて、雰囲気を変えていったのが良かった」と、後半の9ホールは心機一転。
18番は残り159ヤードを8番アイアンで、ピン右1.5メートルにつけてこの日5つめのバーディ締めで、最後はきっちりと連休の大観衆を喜ばせた。

一番に、経験がものを言うとされるここ和合は「飛ばし屋の選手とも戦える、チャンスコース」と、その可能性をほのめかせた。

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