Tournament article

キヤノンオープン 2010

石川遼は単独2位に

18番は3連続バーディでガッツポーズ締め!!
先週のホスト試合に引き続き、今季3勝目には、少なくとも2打足りなかった石川は、「今日の18ホールの中で“この1打”というのがいくつかあった」。

それはスタートの1番の4メートルのバーディチャンスだったかもしれない。それとも、3番、4番の3〜4メートル。または7番の、2メートルのフックラインだったかもしれない。

絶対にミスが許されない大事な場面で、ボギーもあった。
もっとも顕著だったのは、3打差で迎えた15番だった。
1メートルほどのパーパットを外した。
「カップの外側に打ち出すスライスラインは、ほんの少しだけ押し出してしまった感じがあった」という。

それに距離だけ見れば、他のホールもチャンスには違いないが、「今日は難しいラインにつくことが多くて。決めきれなかった」と悔しがる。

それにしても、同じ最終組で回った横田のゴルフは圧巻だった。
特にショートゲームの達人は、「3番が一番、象徴的。バックスピンを計算してカップインさせるのは、一流の証し」と、パー4で2打目を入れるイーグルにも、圧倒された。
「横田さんは、グリーンに近づけば近づくほど切れ味が増していた」と、勝者をたたえた。

終盤には4打差をつけられて、望みはかなり薄くなった。
それにも関わらず石川は「最後まで、絶対に諦めちゃいけない、と言い聞かせた」という。

この日は、朝の大雨に1時間50分もスタートが遅れたにもかかわらず、駆けつけたギャラリーは1万3698人。「18番で、大勢のみなさんが待っていてくださる。チャンスがなかったとしても、最後はバーディで上がる」と心に決めた。

ひとつ前の組で回る、ライバルの金庚泰(キムキョンテ)の存在も、励みにした。中盤こそ失速したが、序盤は石川も予想していたとおり、金もバーディ合戦に加わって、「やっぱりキョンテが来たな」と、ますます気持ちは引き締まった。先週のコカ・コーラ東海クラシックでは、賞金ランキングで1位を奪い返したライバルよりも1打でも上位で上がれば今週も抜き返されることはないし、むしろますます引き離せる。

「それもひとつ頑張れた要因だったと思う」と16番、17番、そして最終ホールでも公約どおり、執念の3連続バーディ締めだ。
18番は残り116ヤードの第2打を、52度のアプローチウェッジで4メートルにつけて喝采を浴びたが、本人は直接入れる気満々だった。

「もう少し、奧に落ちてくれたら完璧だったのですが」。
手前から、ピンに当たって跳ね返ったというボールはバックスピンも手伝って、カップから遠のいたが鮮やかに決めて「最後は盛り上がったので、楽しかった」と、にこやかに笑った。

2年ぶりに出場した今大会は、「これ以上のプレーは出来ない」と、全力で燃え尽きた反面「もっと良いプレーが出来るような気もした1週間」。

ショットの手応えも日に日に高まり、「先週とは比べものにならないくらい。思いっきり振れている。結果以上に手応えがある。これからの自分に期待出来る内容の1週間でした」。

次週は、石川にとっても、他のどの選手にとっても大一番の日本オープン。
「早くコースに行きたい」と、19歳の気持ちも逸る。

関連記事