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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2010

今年のセントアンドリュースに挑む、そのほかのジャパンゴルフツアーメンバーは?!

今大会上位4人の資格で出場権を得た4選手には特別協賛賞として、ヴァージンアトランティック航空より東京ーロンドンの往復航空券が。朴(右)も大喜び!
今年、139回を迎える全英オープンは、1860年の第1回大会から数えて150周年の記念大会でもある。
優勝者には伝統のクラレットジャグに加え、140年ぶりに公の場でチャンピオンベルトが贈呈されるなど、記念行事が予定されている。
慣例により、開催コースは2010年の節目にゴルフ発祥の地に帰る。セントアンドリュースを舞台に7月15日から、オープン競技の名のもとに世界各地の精鋭が集い、激戦を繰り広げる。

ジャパンゴルフツアーメンバーも大挙して聖地に乗り込む。
すでに、資格を得ていた選手は、以下のとおり(※)。そこにさらに、全英オープンの日本予選をかねた「ミズノオープンよみうりクラシック」の上位4人の資格で薗田峻輔谷口徹宮瀬博文らとともに、同大会で単独3位につけた朴宰範(パクジェーブン)が加わった。

朴は28歳ながら、昨年のファイナルQTで出場優先順位の10位につけて、本格参戦1年目の選手だが、この週は3日間とも“新人”らしからぬ安定したゴルフを見せて、初のメジャー切符を勝ち取った。

本人は、「全英のことはまったく意識していなかった」というが、開催コースのここよみうりカントリークラブは、母国・韓国のコースと似た雰囲気で、「とても回りやすい」と2位タイにつけた2日目にも話していた。

相性の良い舞台で勝ち取ったメジャーの出場権は、「降ってわいた幸運。実感はまるでないですが、これからセントアンドリュースの戦い方や対策を考えて行きます」と、抱負を語った。

また、今季の開幕戦「東建ホームメイトカップ」から、この「ミズノオープンよみうりクラシック」まで計7試合の獲得賞金で争う「全英オープン日本予選ランキング」の上位2人の資格では、 金庚泰(キムキョンテ)宮本勝昌が、権利を得た。

「もう行くつもりで用意をしていた」という金も、メジャー出場は初めての経験。
「しかも会場は、セントアンドリュースなので、今からワクワクしています」。
参戦3年目の今年は5月のダイヤモンドカップで日本ツアー初優勝をあげて、自信も深まっているはず。「しっかりと準備をして挑みたい」と、今から気合い十分だ。

宮本は、自宅で吉報を聞いた。
というのも、この週は予選落ち。大会開催前は、日本予選ランキングに谷口徹がダントツの実質1位で居座っており、実質3番目につけていた宮本にはチャンスは薄いと思われた。
だが、谷口の頑張りが利いた。
同大会で単独2位につけた谷口には、同大会の上位4人の資格のほうが優先されるため、宮本まで権利が繰り下がってきた。
今回ばかりは自宅のテレビ観戦で、谷口の応援団に回ったに違いない宮本は「大変嬉しく思います」と、大喜び。

先の「日本ゴルフツアー選手権シティバンク カップ 宍戸ヒルズ」でツアー通算8勝目をあげた特典として、8月の世界ゴルフ選手権「ブリヂストンインビテーショナル」の権利を得たことを機に「海外への志向が、出てきていたところだったので」。
朴や金と同じくメジャーは初挑戦に、聖地での健闘を誓っていた。

<すでに全英オープン有資格のジャパンゴルフツアーメンバー>
トンチャイ・ジェイディ(2009年欧州ツアー賞金ランク上位30人、アジアンツアー賞金王)
藤田寛之(全英オープンアジア地区予選通過者)
盧 承烈(全英オープンアジア地区予選通過者)
カート・バーンズ(全英オープン豪州地区予選通過者)
石川遼(世界ランキング50位内)
池田勇太(世界ランキング50位内)
小田龍一(2009年日本オープン覇者)
小田孔明、片山晋呉(2009年日本ツアー賞金ランキング上位2人)

※全英オープン日本予選ランキングのもっと詳しい結果はこちらから!!

  • 金は初出場のメジャーに「ワクワクしています」と
  • 今年150周年の記念大会の優勝者に贈られるのは優勝杯のクラレットジャグと、140年ぶりに公式に復活したという真っ赤なチャンピオンベルト。

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