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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ 2010

マンデー組の小山内護が4位タイ浮上

恩返しの4位タイ浮上だ。今大会は、まずは今週、19日の月曜日に行われた予選会「マンデートーナメント」から挑戦。大会主催のセガサミーグループの里見治・代表取締役会長兼社長の推薦を受けての挑戦だった。

4アンダーは、5位タイで本戦切符を勝ち取った。自力で掴んだ今季ツアー初戦。
「これが俺の開幕戦」と、胸を張り、ガハハと笑って打ち明けた。
「それでいきなり優勝出来たら、面白いなあと思ってたんだ」。
開幕直前に、冗談交じりに描いたそんな青写真が、いまにも実現しそうな勢いだ。

首位と3打差の4位タイ。
この日3日目の第3ラウンドは、15番から4連続。
最後の18番は「運が良かった」。
残り250ヤードの第2打は、スプーンを握って右のバンカー狙いだ。
しかし、ボールは見事につかまって、左の池をめがけて一直線。
一度は池に沈んだ。
と、次の瞬間に、何かに跳ね返って奧のエッジへ。
「あとでボールを見たら、石に当たったような傷が入ってた」。
パターで打った25メートルのイーグルチャンスはOK距離に。
起死回生のOKバーディは、「ラッキーでした」と、満面の笑みで振り返った。

昨年の今大会は、移動中に利用したタクシーで、乗車の際に首を強打。
ムチ打ちの症状で予選落ちをした。

それをきっかけに、今度は左肘を痛め、一時は「ベルトのバックルすら外せないほど」の重症に。
それでもツアー転戦中の公傷とみなす特別保障制度の適用をガンとして受けなかったのは、「俺の頭の中にはそれはずるい、という気持ちがあったから」。

痛みをおして、出場を続けたために案の定、11年間守り続けてきたシード権を失った。
さらに、出場優先順位を決めるファイナルクォリファイングトーナメント(通称QT)にでも失敗したが、悔いはなかった。
「また、最初からやりなおせばいい」と男らしく、今季はチャレンジトーナメントに身を置く。

ツアー3勝の実力者は予選会からではなくとも、今回だって希望さえすれば、すぐにでも本戦の主催者推薦が得られたが、あえてそこに甘んじなかった。
「堂々と、自分の力で出たかった」。
そして、堂々と有言実行のV優勝争い。

「もし勝てたら優勝賞金をすべて、里見会長にプレゼントしたい」と、言った。
それくらい、チャンスをくださったことに恩義を感じている。
「もし勝てたら、それでも安いくらいだよ」。
最終日は一発逆転。恩返しの復活Vで鮮やかに決める。

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