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関西オープンゴルフ選手権競技 2010

薗田峻輔は「平凡な日々でリフレッシュ」

20歳の新鋭、薗田は6月のミズノオープンよみうりクラシックでツアー初優勝をあげて、いきなりシード選手の仲間入りを果たした。毎週、試合に出られるようになったことは、喜ばしいことだったが、その弊害も感じていた。

「トレーニングの時間が取れなくなったことで、筋量が落ちて」。
もともと飛ばし屋は、飛距離が落ちることはなかったが、逆に「それが怖いんです」。
飛ぶだけに、疲れた体でフルスイングすると、それだけ負担が大きくなる。
「知らないうちに、体をこわしてしまう危険性が高くなる」。

それだからこそ、トレーニングの必要性も高くなる。
しかし、最近は連戦で、手薄になりがちだった。
先週まで2週間のオープンウィークは、願ってもない夏休みとなった。

「最初の1週間はラウンド中心で、次の1週間はトレーニング。1日3時間、汗を流しました」という。

それ以外の時間は、「平凡な1日」。
先の北海道2連戦は、悪天候によるサスペンデッド続きで毎日、早起きが続いただけに「3時起きもしなくていいし、気も張り詰めなくていい。平凡な日々は、もうそれだけで十分リフレッシュ出来ました」。

体を鍛え直して、心身共に疲れを洗い落としてさあ、ツアー後半戦。
「今後の目標はあえて作らない。また戦っているうちに、自然と生まれて来るものだと思うから」。
初優勝のあともたびたび優勝争いに絡んで、2位が2回。この、ほどよく力が抜けた感じが、躍進の秘訣だ。

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