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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2010

若き2トップが3週ぶりに揃った

先週まで米ツアーで2試合を戦った池田勇太が3週ぶりに日本に戻り、この今季メジャー第2戦で、昨年の賞金王とランク2位の若き2人が、久しぶりに顔を揃えた。

池田は、昨年の今大会で3日目に首位に立ちながら、最終日に78を打って大きく崩れた。
「去年? ああ、悔しかったとは思うけど?」と、わざと他人事のふりをして、「でも、もう忘れた。今年は今年のゴルフをすれば、いいんじゃない?」と“勇太流”に、やる気のほどを表現した。

日曜日の夜に帰国して、火曜日にプロアマ戦をこなし、この日水曜日の練習日は練習場で半日あまりを過ごした。今回は、期間が短かったとはいえそれなりに時差ボケは感じており、休養を取った形だ。

「行ったり来たりが続いていたし、ゆっくりとスイングを見直すのにいい機会だと思った」と、メーカーのスタッフと談笑しながら、本番直前の調整に余念がなかった。

そして石川遼はこの日、インの9ホールを回り、最後のコースチェックを終えた。
ラウンドの合間には、自宅にあった5キロのトレーニングボール「メディシンボール」を携行。
ときおり、両手で持ってスイングのポーズを取るなどして「体を肩と肩の幅に収めてスイングするイメージです。手先を使わないスイングを完成させるのにもちょうど良いと思った。ただ持っているだけでもトレーニングになるし」と、その効果を明かした。

ここ宍戸ヒルズカントリークラブは9番ホールが改修されて、難易度が増した。
石川は、マスターズが開かれるオーガスタの11番から13番の呼称になぞらえて、9番を絡めた7番から10番までを「宍戸のアーメンコーナー」と名付け、「世界の中でも難易度の高い4ホール。パープレーでしのぐことが出来れば」と、心構えを語った。

今大会は過去2年の成績が思わしくなく、2008年は予選落ち、昨年は50位と低迷しており、リベンジとメジャーの最年少V記録に期待がかかるが「先週は3日目に5アンダーが出ているし、そろそろ納得できるラウンドが出来るんじゃないかな」と、前向きだ。



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