Tournament article

ダンロップフェニックス 2010

エドアルド・モリナリは「日曜日にチャンスのある位置にいて・・・」

この日17日(水)のプロアマ戦は、開放日。この日に限っては、ギャラリーのみなさんも、カメラを持って、選手のプレーを撮影出来る。ロープ際に駆け寄り、殺到するファンにも、柔らかな笑みを浮かべて自ら歩みより、「一緒に撮りましょう」と、気さくに肩に手を置くモリナリ。

「日本も、このコースも大好きなんです。今年もまたここに戻ってこられて本当に嬉しくて。またここでプレーできることにも興奮しています」。

そんな高揚感が、ディフェンディングチャンピオンの表情やしぐさに自然とにじみ出ている。

昨年はまさに、ここ宮崎から世界へと羽ばたいていった。
欧州の賞金王ロベルト・カールソンをプレーオフで破ると、その翌週には弟のフランチェスコと組んだワールドカップで母国イタリアに栄冠をもたらした。

その勢いは今年もとどまることを知らず、欧州ツアーは2勝をあげて、世界ランキングはトップ20に食い込んだ。
180度の転換を見せた人生に、本人も目を丸くして「いや本当に。昨年のこの大会から数えてこの12ヶ月は、いろんなことが起きて。今年はライダーカップにも出場しましたし、すべてが驚きの連続でした」と振り返る。

そんな“大変身”の最大の要因は「パッティング」という。
「今年色々経験して、本当に最後はパットが入らないと勝てないと痛感していますし、それが一番進歩した部分」とモリナリ。
「今は調子もいいし、自信もあるし、何よりコースと合っている。今年も良いプレーをして日曜日にチャンスのある位置にいて、連覇が出来ればいい」。2年連続の参戦の目的は、ひとつしかない。



関連記事