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ブリヂストンオープン 2010

片山晋呉は4位に終わった

過去5度の賞金王が、あっさりと取って変わられた。同じ最終組で回った池田勇太が前日3日目に、片山が出したコース新に並ぶ62をマーク。完全に主役を奪い返されたかっこうに「今日はやられたって感じです」。

握って1ヶ月になる長尺パターは、同じ愛好家の中嶋常幸のアドバイスをもってしても、この日の池田の勢いにはかなわなかった。

1番でラフから打った第2打は、再びグリーンの手前ラフに食われて3メートルのパーパットをみすみす逃した。
このバーディ戦は乗り遅れたら最後。そのあとも、チャンスが決めきれない片山を横目に、池田は面白いようにバーディを重ねた。

16番で、池田が8メートルを沈めたのを見た瞬間に、思わず片山も苦笑い。
「あれじゃあ、しょうがないよね」。
24歳の勢いの前に、勝ち星に見放されてそろそろ丸2年になる37歳は、手も足も出なかった。

「でも悪いところはあまりなかったですよ。ちょっとした事だと思う。残り5試合が楽しみです」。
確かな兆しが見える王者の復活。首を長くして待ちたい。

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