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コカ・コーラ東海クラシック 2010

9位タイの上平栄道は「ジャンボさんに、自然薯と呼ばれて」

身長158センチは、自称「ツアーで一番小さいプロ」が奮闘中だ。前日初日は難コースに手を焼いた。「ショットが曲がり倒して大変だった」。再三のピンチを、グリーン上で再三しのいで、呆れたのが同組の第一人者だ。

ジャンボ尾崎がつぶやく。
「おまえ、粘るね〜」。
そして、ついにはホールアウト後に、命名された。
「これからおまえを自然薯と呼ぼう」。

憧れの人から、粘りが特徴の“山芋扱い”されて、ちょっぴり嬉しい。
10年目のプロ人生、初のジャンボと緊張の同組ラウンドも、「そのあだ名のおかげで和みました」と、感謝する。

そしてこの日2日目は、その緊張感を好スコアに変えた。
「ジャンボさんの前で、いつまでも変なゴルフは出来ない」と、一念発起。
とにかくフェアウェイキープに徹し、チャンスを作り、4バーディ1ボギーの69をマークした。
通算3アンダーは、9位タイでの決勝進出に「上出来です」と、10月1日の夏日に汗を拭った。

もうひとり、同組は身長183センチの飛ばし屋・額賀辰徳に、時には70ヤードも置いていかれながら、「ゴルフは上がってナンボ」と、踏ん張った。
181センチのジャンボと、長身の2人に挟まれながら、谷間でひとり気を吐いた。
今大会は、昨年9位の資格で参戦。
「難しいコースは嫌いじゃないから」。
現在、賞金ランキング63位は、初シードまでもうひと踏ん張りだ。
「ここで、決められたら」。
相性の良い三好で、好機到来だ。

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