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コカ・コーラ東海クラシック 2010

もうひとりのホストプロ!! 上井邦浩が初Vを狙う

主催のコカ・コーラとスポンサー契約を結ぶディフェンディングチャンピオンが何かと話題だが、プロ6年目の上井も今大会の“ホストプロ”。

コース向かいの名古屋商科大学の出身で、しかも同校ゴルフ部の練習コースだったという縁で、2005年のデビューから会場のここ三好カントリー倶楽部に所属する。

「知っている方ばかりで、かえってプレッシャーかかってしまう」という“ホームコース”の呪縛も、すでに2008年に解けた。

4位に入り、初シード入りへの大きな足がかりとした。

以来、ツアー初優勝にもっとも近いひとりとして、他の選手からも一目置かれる存在に。
前評判どおりにこの3年間は、たびたび優勝争いを繰り広げてきたが、いま一歩届かない。

今年5月はやはり、名古屋で行われた中日クラウンズで3日目に、2位と3打差でスタートしながら1日2つのダブルボギーで失速。
そしてさらに最終日には、石川遼のツアー最少記録(58)にとどめを刺された。

また8月の「VanaH杯KBCオーガスタ」では、初日と3日目と週に2度のホールインワンを達成して最終日を単独首位でスタートしながら、V争いのプレッシャーにやられ、5位に終わっている。

この日のプロアマ戦は、終了後に練習場で調整を重ねていた上井に、知人がゲキを送った。
「今週は、最後まで頑張れよ!」。
苦笑いで頷いた。
今年こそ、勝手知ったる庭のアドバンテージを駆使して尻上がりのフィニッシュといきたい。

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