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ANAオープン 2010

アマチュアの佐藤和夫さんが3アンダーの好スタート

将来を占うに十分の好発進だ。この日ボギーは、「刻んで木にくっつけた」という5番だけ。ほか4バーディは、「特にパットが良かった」と、最後の18番も、グリーンの外からパターで締めた。
5メートルをねじ込んで、3アンダーは3位タイに「出来過ぎですね」と、本人も目を丸くした。

13日の月曜日に行われたマンデートーナメントを突破して、本戦切符を射止めた今大会は、自身3度目のツアー参戦。

2008年の日本オープンと、今年は7月のセガサミーカップに出場したが、まだ一度も決勝ラウンドに進んだことがないだけに「まずは確実に予選を通過」。
そしてさらに最終日は「アマチュアで一番になりたい」と、ベストアマチュア賞の獲得を、目標に掲げた。

仙台育英高校では野球部に入部したものの、半年で退部。同時にご両親の影響でゴルフを始め、卒業後に一度は研修生としてゴルフ場に所属したが、雑用ばかりに嫌気が差して、一度はプロへの道も途絶えた。

家業を手伝いながら、アマチュアとして腕を磨くうちに、再び夢がムクムクと首をもたげた。
「ショットも真っ直ぐ行くようになってきたから」と、自信もついた今年は27歳にして、予選会のクォリファイングトーナメントに初挑戦。ファーストステージから順調に駒を進めて、再来週には次のセカンドステージが控えているだけに、今週はその試金石になる。
「明日、こけないようにしないと」と、たすきを締め直した。

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