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三菱自動車トーナメント 2000

「もっともっとタフになりたい」市原建彦

 昨年のファイナルクォリファイトーナメントでは、気持ちが空回りしたのか、無念の予選落ち。「また来年、出なおしてきます」と誓った市原建彦は、今季もまたアジアに修行の場を求めていた。
 言葉、食事などタフな環境のなか奮闘し、挑戦4試合目のタイPGA主催のタイランドマスターズという大会で優勝。3万5000ドルを獲得して帰国した。
「タイでの試合は、なんだかあれよあれよというまに勝ってしまったという感じで実感がないんです。すごく調子がよかったわけでもないし、たまたまという感じで…」とはいえ、これが大きな自信につながっていることは確かだ。
 初日のこの日は、前半の18番で5メートルのバーディパットを決めるなど、パー5をすべて取って1アンダー、21位タイ。
「我慢しての1アンダーは気持ち的につらいけど、バーディもたくさん出ている。ということは、爆発的スコアも可能ってことですよね。ショットは少し曲がり気味ですが、雰囲気はいい。これを明日もつなげていきたいですね」(市原)。
 今大会のあとは、しばらく日本で頑張るという市原。「将来は米ツアーが目標。そのためにも、もっともっとタフなコースを体験して、もっともっとタフな人間になりたいから」と、表情を引き締めていた。

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