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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2007

開催コース所属の田原誠二がホールインワンを達成

前日2日目、小田龍一が達成した190ヤードの17番パー3。その翌日にここでまたもやホールインワンを記録したのは田原誠二、26歳。7番アイアンのティショットは、手前3メートルから転がり込んだ。その瞬間、思わず背後を振り返る。

大きな看板には、ホールインワン賞金がデカデカと書いてある。
「30万円かあ・・・」。
しかしここで田原は、一桁見間違えていた。
予選ラウンドまで100万円だった賞金は、決勝ラウンドから一気に跳ね上がって300万円(ウッドワン提供)。
もう一度よく見直して、ますます喜びが沸いてきた。

それは、ビッグマネーを手に入れたことばかりではない。
ここ広島カンツリー倶楽部所属して今年で5年目。
しかも出身が「地元も地元」。生まれも育ちもここ八本松だけに、思いもひとしおだ。

「コースと地元のみなさんに、せめてもの恩返しできたかな」。
しみじみとつぶやいた。

まだ、ツアーの出場権がない田原にとって、これがツアー2戦目。
一昨年前に引き続き、推薦枠で出場権を得た今大会は、初の決勝ラウンド進出だった。
記念すべきその日に、いきなり快挙をなしとげて「これをきっかけに、さらに上を目指したい!」と、意欲を燃やすその視線の先には、地元・瀬戸内高校の2つ先輩の姿がある。

この日3位タイに浮上した谷原秀人は「今はまだ雲の上の、さらに上の人だけど。いつか追いつきたい」。
まずは、今年自身3度目の挑戦となる予選会「クォリファイングトーナメント」で結果を出したいところだ。