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マンシングウェアオープンKSBカップ 2006

野上貴夫「霧が晴れたね」

今年開幕から球筋を変えてプレーしていた。「もっと飛距離が出したくて」。フェードからドローボールへ。
「単純に、そうしたら飛ぶだろう、と思っていたんだけれど・・・間違ってた。俺がバカでした」と反省しきりだ。

一般的に、ドローヒッターのほうが飛距離が出るといわれる。しかし、まれにそうでない場合もある。「自分が、そのパターン」。先週の日本プロで、キャディに指摘されて気がついた。

考えすぎていたのもあるだろう。これまでと違う球筋を打とうとして、体が縮こまってしまう。
力が入って、ギクシャクとしたスイングになっていた。
これまでのショットに比べ、「滞空時間も短くなって」飛距離を求めたはずがむしろ飛ばなくなっていた。

先週は2日目の後半からフェードに戻してプレー。予選落ちはしたものの、以前のフィーリングが戻ってきた。
その日金曜日は反省しながら、日が暮れるまでコースに居残って練習も繰り返した。
「これで、リセットできた」。

今週、持ち味を生かしたゴルフに徹した途端に絶好調だ。

「フェードならコースを広く使えるし、ピンを狙うショットが打っていける。リラックスして打てるから、ヘッドがスムーズに走りだす。・・・先週まであんなに苦しんでたのに。不思議だね。あっという間に霧が晴れたみたい」。

以前の爆発力も戻って、ボギーなしの64は単独首位スタート。
「なんか、すごく良いゴルフができる予感がするよ」。
初日から、早くも手ごたえ十分だ。

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