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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2006

19歳のドンファンが、ベストスコアの64をマーク

現役大学生プロが、最終日に爆発した。韓国のドンファン・リーが、7アンダーでまわって7位タイ。前日8日(土)に終了したばかりの日本アマ。やはり韓国の、金庚泰が連覇を達成した。
2004年の同大会で伊藤涼太を破って史上最年少で王者についたドンファンが、連覇をかけた昨年の決勝マッチで敗れた相手だ。

「僕もやってやろう!」と、がぜんやる気になった。
この日の朝は、迷わず勝負服を手に取った。

やはり史上最年少で初優勝をあげた先月のチャレンジトーナメント『PGA・JGTOチャレジⅡ』。
その最終日に着たのも緑のパンツ。
ここぞというとき、必ずゲン担ぎで選ぶ色。

この日ベストスコアの64をマークして、通算11アンダーは7位タイ。
ツアーでの自己最高位に「やっぱり緑が良かったんですね!」とそこは19歳らしい、無邪気な笑みがこぼれ出た。

韓国の高麗大学1年生は昨年、プロ転向したばかりだが、2002年韓国アマ優勝の経験もある逸材には、日本の大学からの誘いもあった。そこでアマチュアの頂点を極める、という方法もあった。

だが、昨年挑戦したファイナルQTでランク58位につけて、日本ツアーの出場権を手に入れたことで気持ちは決まった。
迷わず選んだいばらの道。
ツアーデビュー元年の今年の目標は、もちろん「初優勝」だ。
それも来年4月9日の、20歳の誕生日までに実現させることに大きな意味がある。

韓国の成人男子には30歳までに、2年間の兵役が義務づけられているという。
伸び盛りのこの時期は「・・・できれば、ゴルフに専念したい」というのが偽らざる本音だろう。
しかし、それも日本ツアーでセベ・バレステロスが77年の日本オープンで樹立した20歳と7ヶ月の最年少記録を破る快挙を達成すれば、免除される可能性もあるそうだ。

このウッドワンオープン広島終了後、出場優先順位の見直しがされる。
リランキング順位で14位に浮上して、後半戦からますます出番を増やしたドンファン。
「19歳のうちに、なんとしても勝ちたい」。
あどけない表情とは裏腹に、その思いは相当熱い。

ドンファン・リー
1987年4月9日生まれ、韓国出身。身長178センチ、体重75キロ。日本ツアーでの選手登録名は「ドンファン」。
10歳のとき、ゴルフを始める。2002年の韓国アマ制覇。韓国ナショナルチームメンバー代表で出場した2004年の日本アママッチプレーは決勝戦で伊藤涼太を破って頂点に。
現在、韓国の高麗大学1年生。試合のない日は母国に戻って、学業に励む現役大学生だ。
あこがれの選手は日本ツアーで活躍中のS・K・ホ。
「強い選手ならではのオーラがあるし、あのステディなプレーはぜひお手本にしたい!」。
この週、火曜日の練習ラウンドで同じ組で回った際も、得るものがたくさんあったという。

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