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日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 2001

授賞式の風景

 この日土曜日。
 第3ラウンドを終えた選手たちが、続々とクラブハウス前に集まってきた。
 日本ゴルフツアー機構が、今年、新たに制定した報奨制度、『JGTOゴルフトーナメント功労賞』の授賞式。
 “初代功労者”として選ばれた、中村寅吉プロの受賞を称えるためだった。

 中村寅吉プロは1957年、日本で行われた第5回カナダカップ(現・ワールドカップ)で小野光一プロと組み、日本チームを団体優勝に導いた。
 それは、日本ゴルフ界の歴史を、大きく変えた瞬間だった。
 この優勝をきっかけに、日本でもゴルフブームが沸き起こったのだ。

 また、国内ツアーでも、数え切れないほどのタイトルを持ち、その勝ちっぷりは、いまもなお伝説として語り継がれている。
 85歳になったいまも、“トラさん”の愛称で愛され親しまれている中村プロは、“初代功労者”の栄誉にふさわしい。

 今回の『JGTOゴルフトーナメント功労賞』は、中村プロのほか、わが国のゴルフトーナメントに影響を与えた偉大なる人物に改めてスポットを当て、その功績を末長く称えてゆきたいとの思いから始まった。
 ゴルフジャーナリスト15人、JGTO理事会理事23人の計38人と、当ホームページ上でファンのみなさまにご投票いただいた結果、今回、第1回目の功労者として中村プロの名が挙がった。

 あいにく、ご本人はご高齢のため体調がすぐれず、表彰式には列席していただけなかったが、この日、中村プロに贈られるはずだった記念のゴールドメダルと楯は、島田幸作JGTOチェアマン(=写真左)から、ひとまず、弟子の内田具徳(とものり)プロと、丸山智弘プロの手へ。
 後日、2人から、中村プロへ手渡されることになる。

 2人を代表して、内田プロが、「本当に栄誉なことです。JGTO、選手のみなさまには、これからもゴルフファンに愛されるすばらしいトーナメントを開催されてゆかれますことを、心より祈っています」と、中村プロから託された受賞コメントを代読すると、中村プロの功績を称える惜しみない拍手は、いつまでもホウライの森にこだましていた。

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