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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2006

S・K・ホが33年ぶりにコース新を記録

ホールアウトするなり、谷口徹に言われた。「ほんとに、あなたはウソつきだね」。こう言われることはある程度、予想がついていた。前日水曜日のことだ。
谷口に「とても疲れていて、調子が悪い」と、こぼしたばかりだったからだ。

2週前のミズノオープンで今季初優勝。
そして、先週のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズは、歴代チャンピオン。
コースとの相性は良かったし、何より「日本のメジャーと呼ばれる大会」。2度目のタイトル奪取を狙って気合を入れて3位タイ。
2週連続のV争いに、体が疲れきっているのはウソではない。

「あれこれ言い訳するのも面倒なんで(笑)。谷口さんにはとりあえず、“ごめんなさい”と謝ったけど。僕は“ゴルフの”調子が悪いなんて、ひとことも言ってないですよ!」と、その真意をインタビューで釈明したSK。

確かに、ゴルフのほうは、あいかわらず絶好調といわざるをえない。この日出した11バーディ1ボギーは、61。
1973年大会の最終日、台湾の謝敏男が出した記録を2打も更新するコースレコード新は、自己ベストでもある。

6月はじめに妻ソク・ヘイヨンさんの妊娠が分かってから幸運続き。
ミズノオープンでツアー通算6勝目をあげて、同時に4年連続4度目の全英切符を手にし、そしてこの日の新記録達成だ。

「子供が、いっぺんに良いことを連れてきた感じ。・・・こんなに、良いことばっかりあって本当に良いのかな、というくらいです」。
口ではそう言いながら、いつもあっさりと獲物をさらっていくのがこの人だ。
谷口ではないが、遠慮深げなその口調に騙されてはいけない。

※コースレコードを塗り替えたS・K・ホには、大会主催のウッドワンと、広島テレビ放送と、開催コースの広島カントリー倶楽部八本松コースから、賞金20万円が贈られます。2日目の10番スタートで、その贈呈式を行います。
SKのティオフは8時40分。ギャラリーのみなさまもぜひ、お集まりください。

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